不立文字 

禅の世界には「不立文字」という言葉があります。
文字や言葉では決してそのすべてが伝わることはないという意味です。

プラーナについての解説を試みる際には、まさにこの不立文字を思い出します。

プラーナを言葉やセッションで説明することは不可能だからです。

本来プラーナについて学ぼうとする場合、しかるべき師に出会い、師事を請い、その指導を受けることが必要です。

しかし、プラーナによる問題にかかわらず、そこにある真理を知らないために苦しみの日々を送られている方はもちろんですが、
治療家の枠を超え、プラーナとその先にある道を求める人たちが本当に多くなってきたように思います。。
また同時に、スピリチュアルという言葉が広く一般に知られる時代になりました。
そのためか一昔前なら眉をひそめるような、オーラや霊などという言葉が当たり前のように使われるようになったとも感じます。
見えない世界に思いを馳せることは本当に素晴らしいことだとは思います。
しかし、そこには同時に大変な危険が潜んでいることを知らない人が多すぎます。
そればかりではなく、その罠に嵌ってしまってせっかく頂いた人生を棒に無為にしてしまう人も後を絶ちません。
安易で気楽なご利益主義で足を踏み入れてはいけない世界もあるのです。

しかし、これも生きる意義や目的を見出せないという時代が背景にあるのかもしれません。
また、無意識に「真理を知りたい」と望む人が増えているからなのかもしれません。

少々脅しすぎたかもしれませんが、本来プラーナの教えは密教〜秘密であり親密である〜教えです。
それ故に限られた部分ではありますが、道を求める方々にとって・・・せめて何かの示唆になることを祈りつつ書き進めたいと思います。


プラーナは単に治療法のひとつなどではありません。決して生易しいものではありません。
時として「知らなければ良かった」と後悔することもあるかもしれません。



しかし、その先には
善悪を超えた生命の真理があります。そこには生きる意義や意味に繋がる道があります。
それは、真に自分の人生を歩くということです。
プラーナの先にはこの世的な価値観を超えた命や信仰、神仏に繋がる道があるのです。
その理解なくしてプラーナの理解はありえないのです。









プラーナ療法


先にも述べたとおりプラーナは人にだけ存在するものではありません。
人をはじめとしてあらゆる動植物はもちろん、山や森、川や滝などのあらゆる自然に、
そして、寺社仏閣、あらゆる集団や組織にさえも存在します。

関わり方は様々ですが、私たちは知らず知らずのうちに他者のプラーナと干渉しあったり共鳴しあったりしています。
プラーナの感じ方には個人差があります。
性差による感じ方の違いもあるようです。
特に女性の方が感じやすく、男性は感じにくいという方が多いように思います。
また、プラーナの繋がりを感じることは(特に)母子においてはよく見られる現象です。

このプラーナには“流れ”と“質”が存在します。

プラーナを水に例えてみましょう。

水路が流れる水量に対して適切な大きさでない場合はどうなるでしょうか?
あまりにもたくさんの水が流れようとしているのに、肝心の水路が詰まっていたり細すぎた時には水の流れが悪くなります。
行き場をなくした水が詰まりを生んで、今にも破裂しそうになるほど溜まってしまいます。
その流れの先では、逆に詰まりのためにほとんど水が流れて来ないということになってしまいます。
これが“流れ”において起こりがちな現象です。
プラーナの流れに障害がでると物理的な詰まりの排除・・・
つまり水が流れる道を大きなものにするなどの対応が必要になります。
流れる水の量が多ければ多いほど、必要となる水路は太くなくてはならないのです。


もう一つの視点で考えてみましょう。
流れる水にもいろいろなタイプがあります。
湧き上がった清流のような水もあれば、様々な汚れを蓄えて粘りさえ持ってしまっているヘドロのような水もあります。

どれだけ太いパイプを作ったとしても、ヘドロが流れていてはすぐに詰まってしまうのは明白です。
いずれは、“水そのもの”を浄化しなくてはならないのです。
これがプラーナの“質”から起こる問題です。
“質”は品格と言ってもいいかもしれません。

良い悪いの問題ではなく、人それぞれに持っているプラーナの品格があります。
ドロっとした流れであっても、弱々しく乾いた状態だったとしてもそこから問題を生じていない場合は良いのかもしれません。
ただ、そこからあなたが何らかの問題(症状や現象)、解決したい何かを感じているとすれば、その“品格”はあなたが留まるべきレベルでは無いと教えてくれているのかもしれません。
苦しみや辛さとは「もっと澄んだ、キレイな水になりたい。」と自分自身が求めている証拠なのかもしれませんね。













プラーナとはvol.3〜「プラーナを整える」に続く




               



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